↑戻る
大衆の心に生きた画家たち 挿絵の黄金時代  11月19日(金)〜1月23日(日)
笹川の繁蔵(1930年)
大正期には市民社会の成長や印刷技術の発達によって次々と新しい新聞、雑誌が創刊されました。誌上に連載される小説挿絵の需要は増大し、従来の浮世絵系の挿絵作家に加えて、石井鶴三、木村荘八、河野通勢ら春陽会系の洋画家が新たに挿絵の仕事に取り組むようになっていきます。
彼らは芸術性の高い近代的な挿絵を創造し、小説と挿絵が相乗効果をもたらした優れた作品が数多く生まれます。
また、「コドモノクニ」「赤い鳥」「少年倶楽部」「少女の友」など幼児、少年少女を対象にした雑誌も登場し、その挿絵や表紙を飾る画家たちが人気を博しました。
本展では、大正から昭和にかけて近代挿絵の確立から黄金期に小説や雑誌を飾った画家たちの魅力に迫ります。

画像 三岸好太郎〈笹川の繁蔵〉1930年 北海道立三岸好太郎美術館蔵
馬賊の唄(「日本少年」口絵)1929
■観覧料 
一般600円(450円) 高大生350円(250円) 
小中生250円(200円)

(  )内は前売及び10名以上の団体料金
リピーター割引もあります
■会期中の休館日
11月22日、29日
12月6日、13日、20日、27日、28日、29日、30日、31日

1月1日、2日、3日、4日、11日、17日
■美術講座
「近代挿絵の魅力ー大正・昭和」

12月11日(土)14:00〜15:00
講師:当館学芸員
会場:会議室

その他:展覧会観覧料でお聞きになれます
■展示解説
  
12月25日(土)14:00〜14:40
解説:当館学芸員
会場:展示室
その他:展覧会観覧料でお聞きになれます。
■次回所蔵品展
  線描のシンフォニー  1月28日(金)〜3月27日(日)
《三岸好太郎と子母澤寛》
1920年代に春陽会の所属だった三岸好太郎は、石井鶴三や木村荘八らの先輩に影響を受け、昭和初期にはいくつかの挿絵や装丁の仕事を手がかけていきます。
そのうちの一つが異父兄〈子母澤寛〉の「笹川の繁蔵」でした。「新撰組始末記」や「勝海舟」などで知られる多作な人気作家だった子母澤寛の小説には多くの画家が挿絵や装幀を手がけていきます。
本展では弟三岸好太郎や様々な画家の手による子母澤寛の小説本をご覧いただきます。
また、ともに北海道で生まれ育ち、東京で小説家と画家として生きた兄弟のそれぞれの生涯と仕事を紹介します。
おもな展示作品

■原画、挿絵、口絵

  石井鶴三「大菩薩峠」(大佛次郎著)、「宮本武蔵」(吉川英治著)、
  河野通勢「項羽と劉邦」(長与義郎著)、「富士に立つ影」(白井恭二著)、
        「井原西鶴」(武者小路実篤著)
  木村荘八「霧笛」(大佛次郎著)、「ボク東綺譚」(永井荷風著)、
  中川一政 「人生劇場」(尾崎士郎著)、伊藤彦造「豹の眼」(高垣眸著)、
  高畠華宵「馬賊の唄」(山口芙蓉著)、竹久夢二、蕗谷虹児、
  梁川剛一「リンカーン」(講談社の絵本)、「少年探偵団」(江戸川乱歩著)、
  山口将吉郎「龍神丸」(高垣眸著)、武井武雄「兎の町」、「望遠鏡」、初山滋、
  村山知義「川へ落ちた玉ねぎさん」 など約80点

■書籍・雑誌
 「少女画報」、「少女倶楽部」、「少年倶楽部」、「日本少年」、「令女界」、「赤い鳥」、
 「コドモノクニ」、「子供之友」 など約30点

■子母澤寛
 「新撰組始末記」、「遊侠奇談」、「彌太郎笠」、「さんど笠」、「菊五郎格子」、
 「国定忠治」、「突っかけ侍」、「勝海舟」、「父子鷹」、「愛猿記」、
 「二丁目の角の物語」などの書籍・掲載雑誌、原稿、遺品
画像
高畠華宵「馬賊の唄」『日本少年』口絵1929年
弥生美術館蔵